げーしーのくらし

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【書評】2018年は椎名林檎さんのデビュー20周年!ファンなら絶対「音楽家のカルテ」は読むべき。

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こんにちは!げーしー(@Gasea1991)です! 

 

ぼくが、日本人アーティストの中で最も好き、かつ尊敬しているのは、椎名林檎さんです。

 

ぼくを構成する「人としてどうあるべきか?」という部分の多くは椎名林檎さんと、ONE PIECEから学んだものです。

5年に1冊くらいしか活字の本を読まないぼくが、珍しく自分から手に取って、読んだ本がこの「音楽家のカルテ」です。

 

椎名林檎ファンなら必読。ファンじゃなくても人生のヒントや勇気をもらえる本なので、ご紹介していきます。

 

 

椎名林檎さんの歩み

椎名林檎さんは1998年にデビューして、2003年に一旦活動を休止しています。

そして、2007年に本格的に活動を再開しました。

その後、バンド東京事変を結成し、2012年に解散して、またソロ活動に専念しています。

 

この音楽家のカルテは、雑誌の「SWITCH」に掲載された、2007年から2014年までの7年間のロングインタビューを中心に構成したものです。

デビューから活動停止までの苦悩、東京事変での活動、これからの展望が描かれています。

これを読めば椎名林檎を疑似的に脳みそにインストールできる一冊となっています。

 

また、著者かつインタビュアーの内田正樹さんもデビュー当時から椎名林檎さんを取材されている方なので、その他の媒体より、核心的な内容が多い印象です。

 

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椎名林檎さんの言葉

今回はこの書籍の中で、印象にのこった椎名林檎さんの言葉をいくつかご紹介します。

 

私は常にどこかで、「聞いてくれるだろうか」、「どういう評価をされるんだろうか」っていう不安があったから・・・

椎名林檎さんでさえ、自分に自信が持てなくて悩んでいるという事実。

これだけで、少し勇気が出ますよね。

本を読めば分かりますが、この不安は椎名林檎さんの、圧倒的なプロ意識からくる言葉です。

 

「デジタルやダウンロードでどっかが削られて潰れてるなんて当たり前じゃん。それで人を説得できなくてどうするの?」とも思うし。

それでいてもう一方にはちゃんとお家のスピーカーで聴いてくれるユーザーもいて下さるわけだから、その両方に満足してもらえないと、やはりプロではないと思います。

これはプロ意識の一端が垣間見える言葉です。

音楽を作る人なら、本当はいい環境で自分の楽曲を聴いてほしいはず。でも、そういうことができない人がいるのも分かっていて、どんな聞き方をしても、本質が分かるようにするプロ意識。

だからこそ、椎名林檎さんの音楽は聴くたびに発見があるし、すごく魅力的なんだなって思います。

 

やっぱり常に発展していたい、右肩上がりでありたいっていうのは、自分が音楽を続ける上での絶対条件なんです

ぼくが、本を最初に読んだときに、最も衝撃を受けたのは、この言葉です。

「右肩上がりが絶対条件」

ぼく自身とても甘い意識で生きていたので、すごく自分が情けなくなりました。

この本を読んでからは、たびたび自分の中で、「成長が止まっていないか?」を自問自答するようにしています。

緩やかでもいいんです。

人生を右肩上がりにするために、できることをやっていこいうと思います。

 

 

あなたの人生の肩書はなんですか?

最後にもうひとつ、印象に残った言葉をご紹介します。

自分は果たして音楽家なのか、それを手探りしながら問いかけているのが、きっと今なんだと思います。

なんかいつか生きているうちに、「私の肩書はこれでっす!」って、ドーンと言える日が来たら気持ちいいんだろうなあって。

 

 肩書なんかにこだわるのは、古臭く聞こえるかもしれません。

でもぼくは、必死にやって自然とついた肩書なら、それは素晴らしいものなんじゃないかなって。

ぼくも人生を振り返った時に、ひとつくらいドーンと言える肩書が欲しいなって思います。

 

げーしーでした!

 

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