こんにちは!げーしー(@Gasea1991)です!
ぼくが、日本人アーティストの中で最も好き、かつ尊敬しているのは、椎名林檎さんです。
ぼくを構成する「人としてどうあるべきか?」という部分の多くは椎名林檎さんと、ONE PIECEから学んだものです。
5年に1冊くらいしか活字の本を読まないぼくが、珍しく自分から手に取って、読んだ本がこの「音楽家のカルテ」です。
椎名林檎ファンなら必読。ファンじゃなくても人生のヒントや勇気をもらえる本なので、ご紹介していきます。
椎名林檎さんの歩み
椎名林檎さんは1998年にデビューして、2003年に一旦活動を休止しています。
そして、2007年に本格的に活動を再開しました。
その後、バンド東京事変を結成し、2012年に解散して、またソロ活動に専念しています。
この音楽家のカルテは、雑誌の「SWITCH」に掲載された、2007年から2014年までの7年間のロングインタビューを中心に構成したものです。
デビューから活動停止までの苦悩、東京事変での活動、これからの展望が描かれています。
これを読めば椎名林檎を疑似的に脳みそにインストールできる一冊となっています。
また、著者かつインタビュアーの内田正樹さんもデビュー当時から椎名林檎さんを取材されている方なので、その他の媒体より、核心的な内容が多い印象です。
椎名林檎さんの言葉
今回はこの書籍の中で、印象にのこった椎名林檎さんの言葉をいくつかご紹介します。
私は常にどこかで、「聞いてくれるだろうか」、「どういう評価をされるんだろうか」っていう不安があったから・・・
椎名林檎さんでさえ、自分に自信が持てなくて悩んでいるという事実。
これだけで、少し勇気が出ますよね。
本を読めば分かりますが、この不安は椎名林檎さんの、圧倒的なプロ意識からくる言葉です。
「デジタルやダウンロードでどっかが削られて潰れてるなんて当たり前じゃん。それで人を説得できなくてどうするの?」とも思うし。
それでいてもう一方にはちゃんとお家のスピーカーで聴いてくれるユーザーもいて下さるわけだから、その両方に満足してもらえないと、やはりプロではないと思います。
これはプロ意識の一端が垣間見える言葉です。
音楽を作る人なら、本当はいい環境で自分の楽曲を聴いてほしいはず。でも、そういうことができない人がいるのも分かっていて、どんな聞き方をしても、本質が分かるようにするプロ意識。
だからこそ、椎名林檎さんの音楽は聴くたびに発見があるし、すごく魅力的なんだなって思います。
やっぱり常に発展していたい、右肩上がりでありたいっていうのは、自分が音楽を続ける上での絶対条件なんです
ぼくが、本を最初に読んだときに、最も衝撃を受けたのは、この言葉です。
「右肩上がりが絶対条件」
ぼく自身とても甘い意識で生きていたので、すごく自分が情けなくなりました。
この本を読んでからは、たびたび自分の中で、「成長が止まっていないか?」を自問自答するようにしています。
緩やかでもいいんです。
人生を右肩上がりにするために、できることをやっていこいうと思います。
あなたの人生の肩書はなんですか?
最後にもうひとつ、印象に残った言葉をご紹介します。
自分は果たして音楽家なのか、それを手探りしながら問いかけているのが、きっと今なんだと思います。
なんかいつか生きているうちに、「私の肩書はこれでっす!」って、ドーンと言える日が来たら気持ちいいんだろうなあって。
肩書なんかにこだわるのは、古臭く聞こえるかもしれません。
でもぼくは、必死にやって自然とついた肩書なら、それは素晴らしいものなんじゃないかなって。
ぼくも人生を振り返った時に、ひとつくらいドーンと言える肩書が欲しいなって思います。
げーしーでした!